離乳食を始めたけど赤ちゃんが食べてくれない。
離乳食を食べてくれないことが続くとほとほと疲れてしまいますよね。
また、離乳食の進め方に悩むことも多いです。
離乳食が進まないときにまず心の負担を軽くしましょう。
ママやパパが少しでも楽しく赤ちゃんと過ごすための方法をご紹介します。
私は7歳と4歳の2児の母です。自分の子供の赤ちゃん時代には離乳食を食べてくれなくて苦労しました。
時間をかけて手作りしても、全然食べてくれなくて途方に暮れたことも1度や2度ではなかったです。
そんな時は自分が否定されているような感じがして、孤独感とあせりで自分を責めたりもしました。
そんな離乳食で悩んだ経験をもとに、赤ちゃんのペースに合わせた無理のない離乳食の進め方をお伝えします。
この記事を読み終える頃には、離乳食の進め方に心の余裕が持てるようになって笑顔で赤ちゃんと食事の時間を楽しめるようになっているはず。
離乳食を食べなくてもう疲れた。焦らずに進めるために
なぜ⁈離乳食を始めたけど食べてくれない
赤ちゃんが離乳食をなかなか食べてくれないことに悩んでいるママやパパは多いです。
始めたばかりの離乳食で赤ちゃんが口を開けなかったり食べ物を吐き出したりすると、不安とストレスでいっぱいになってしまいますよね。
「きちんと食べてほしい」という親の気持ちが強く出てしまいがちです。
私は特に「食べてくれない」「量が増えない」といった理由で悩みました。
でも大丈夫です。
離乳食は赤ちゃんにとって新しい食体験で、食事を楽しめるようになるまでには時間がかかることがほとんど。
離乳食が順調に進む赤ちゃんもいれば、ゆっくり進む子もいるのは当然のことなので安心してください。
離乳食を食べない理由と赤ちゃんの体の仕組み
赤ちゃんが離乳食を食べないのは、いくつかの理由があります。
まず、赤ちゃんは母乳やミルクで満足しているので、最初は固形物に対して抵抗があることが多いため。
また、赤ちゃんの舌の動きや飲み込み方は、離乳食の固さや食感に慣れていないと上手に食べられません。成長とともに少しずつ食べるための口腔機能が発達していくので、最初のうちは上手に食べられなくても大丈夫。
さらに、赤ちゃんの胃腸は大人のように食べ物を消化する機能が発達していません。そのため、新しい食材や食感に慣れるには時間が必要。
大人がどれだけ頑張っても、結局は赤ちゃん次第なので無理に進めようとせず様子を見ることも大切。
離乳食は「食べる練習」の時期と考えて
離乳食は、赤ちゃんが「食べる練習」をするための大切な期間。
離乳食期間は食べ物を口に入れ、噛んだり飲み込んだりする経験を少しずつ積んでいく時期と考えてみて。
この時期は「食べること」に慣れる過程で栄養の多くはまだ母乳やミルクから摂取しているので、少しずつで大丈夫。すぐに食べられるようになる必要はなく、ゆっくり見守ることが大切。
食事の時間がリラックスできる場であることが、赤ちゃんにとっても「食べてみよう」という気持ちにつながります。
赤ちゃんが食べることを楽しめるよう、親が笑顔で見守ってみてください。
また、「離乳食を食べない」と感じるときでも、赤ちゃんが少しでも口に入れて食感を感じたり見慣れない食材を観察すること自体が進歩の一部。
こうした経験を重ねることで、徐々に食べることへの抵抗が減って次第に食べてくれるようになりますよ。
食べ物の味や食感への慣れ
赤ちゃんにとって離乳食の味や食感は新しい経験。
母乳やミルクに慣れているため、初めて味わう食べ物に対して抵抗を感じやすいのは自然なこと。
例えば、野菜の苦味や果物の酸味、また柔らかい食感であっても固形物には慣れていないので戸惑って当然です。
同じ食材を何度か食べさせてみると慣れていない味や食感でも、繰り返すことで少しずつ受け入れることができるように。
初めての食材は少量から試して、赤ちゃんが食べやすい温度や柔らかさに調整してみて。
食事のタイミングや量が合わない
赤ちゃんが空腹でないタイミングや食べられる量を超えた量を与えると、離乳食を拒否することがあります。
大人と異なり、赤ちゃんは空腹や満腹のサインを出すのがまだ不安定。少量ずつ何回かに分けてあげることも有効。
赤ちゃんの食事のタイミングは、空腹のサイン(手を口に入れる、唇を舐めるなど)を見極めて。
無理のないペースで進めることが大切。
集中できない環境
離乳食を食べる環境が赤ちゃんにとって落ち着かない状態だと、食べることに集中できず拒否することがあります。
テレビがついている・他の家族が話し声を立てているなど、周囲の音や動きが気になることも原因。
食事の時間にはテレビやスマホなどの赤ちゃんの興味がそれるものをオフに。落ち着いた環境にしてみてください。
また、毎回同じ場所で食事をとることで赤ちゃんが「ここは食べる場所」という認識を持って少しずつ食事に集中できるようになります。
スプーンがヤダ
スプーンで食べることにまだ慣れていない赤ちゃんは、スプーンそのものに対しても抵抗を感じることも。口に何かが入ってくることに驚いたり、スプーンの冷たさや形が気に入らない場合もあります。
赤ちゃんが自分でスプーンを持ってみるなど、食事に参加できるようにしてみてください。
また、赤ちゃん用のシリコン製の柔らかいスプーンなど、口当たりの優しいスプーンを使うとスムーズに進むことがあります。
体調や気分の影響
赤ちゃんも大人と同じように、体調がすぐれないときや気分が乗らないときには食べたがらないことがあります。
特に風邪気味や発熱時、歯が生えてきて痛いときなどは、離乳食よりも母乳やミルクがいいことも。
また、赤ちゃんは急な環境の変化にも敏感。
そんな時は無理に食べさせようとせずその日の赤ちゃんの様子を見て、体調が回復するまでは母乳やミルク中心に戻しても構いません。
もし数日間食べない日が続くようであれば、小児科医に相談してみると安心ですね。
離乳食を食べない理由はいろいろありますが、少しずつ赤ちゃんが離乳食に慣れていくようにしてみてください。
月齢別の離乳食対策
離乳初期(5~6ヵ月)食べてくれないときは?
離乳初期は、赤ちゃんが初めて固形の食べ物に触れる段階。この時期は食べることに慣れるための準備期間。少量ずつ試すのがポイント。
赤ちゃんは生後5~6ヵ月頃から、母乳やミルク以この時期の離乳食は「食べる練習」と割り切って。
まだ消化機能も未熟。赤ちゃんのペースに合わせてあげて。
5~6ヵ月の赤ちゃんには、まずお米の重湯やすりつぶした野菜など、滑らかな食感で薄い味のものから始めてみてください。
スプーン1杯からスタート。
また、赤ちゃんがスプーンに慣れるため、遊び感覚で口に触れさせてみるのも効果的。
離乳中期(7~8ヵ月)食材の固さと大きさに工夫を
離乳中期に入ると、少しずつ食べる量が増える時期。
でも、まだ歯はそろっていないので、食材の大きさや柔らかさを工夫してみて。
この時期の赤ちゃんは、舌で食べ物を押しつぶして飲み込む力が徐々に発達。歯茎でつぶせる程度の柔らかい食感にしてみるといいですよ。
7~8ヵ月の離乳食は豆腐ぐらいの柔らかい触感が食べやすいですね。
野菜や魚を使ったシチューやスープをスプーンで少しずつ食べさせてみてください。
赤ちゃんがつかみやすいように少し形を残してみると、自分で食べる楽しさも感じられますね。
離乳後期(9~11ヵ月)食べるときと食べないときの対策
離乳後期になると、食べることに慣れるとき。
でも、気分や体調によって食べむらが出ることも。
毎回の食事量が安定しないので、無理せずゆったり続けることが大切。
9~11ヵ月ぐらいは、好奇心が強くなり食事への興味も出てくるとき。
一方で気が散りやすく集中力が続かないことも。
赤ちゃんのペースに合わせて少しずつ量を増やすようにしてみて。
この時期はスプーンで食べさせるだけじゃなく、赤ちゃん自身が手でつかめるようにした食べ物もいいですね。
例えば、蒸した野菜や小さなおにぎりなど、手軽に食べられるものを用意すると、楽しく食事ができます。
食べない日があっても焦らなくても大丈夫。
離乳完了期(12~18ヵ月)食べムラで栄養不足になる?
離乳完了期には、大人と似た食べ物も少しずつ取り食べるようになりますが、この時期も食べムラや好き嫌いが出ることがあります。
栄養が足りているか心配になるけど長い目で見守って。
12~18ヵ月になると赤ちゃんの栄養の多くは食事から摂るようになりますが、離乳期が完了したばかりでまだ食べムラがあるのは自然なこと。
1日の栄養バランスよりも、1週間のバランスで栄養が摂れていれば大丈夫。
野菜を嫌がるときも、細かく切ってご飯と一緒に炊き込むと嫌がらずに食べてくました。お肉や魚も細かく切って、赤ちゃんが食べやすいように調理してみてください。
また、家族と同じ食卓で食事をすることで、家族につられて食べてくれることもありました。
離乳食に疲れたときにできる工夫
離乳食の時間や場所、食器を変えてみる
離乳食がうまく進まないときは、時間や場所・食器などを変えてみるのもいいですね。
赤ちゃんは環境の影響を強く受けやすいので、少しの変化で興味を引くこともあります。
食事の時間や環境が赤ちゃんにとって楽しいものであることが大切。
場所や座る位置を少し変えるだけでも、赤ちゃんにとって新しい刺激になって気分が変わることで食事に興味を持つことがあります。
リビングやキッチン・明るい窓辺など場所を変えてみると、赤ちゃんの集中力が増したり興味が湧くことが。
また、カラフルな柄のついたベビー用の食器や持ちやすい形のスプーンなどを選ぶと、赤ちゃんが自分で持って食べたがることもありますよ。
他の家族に頼る
頑張っているママ・パパは離乳食を一人で頑張ることに疲れてしまいますよね。
そんな時は他の家族に協力をお願いするのもおすすめです。
家族が赤ちゃんと食事をすることで、赤ちゃんが「食べること」を自然と学んでくれます。
パパや兄弟が赤ちゃんの前でおいしそうに食べていると、赤ちゃんも「自分も食べてみたい」という気持ちがわきやすくなります。
また、日によって他の家族が離乳食をあげる役割を交代することでママの疲れを軽減できて、赤ちゃんも新鮮な体験が増えて楽しく食事ができます。
ベビーフードを利用する
離乳食をすべて手作りしようとすると、時間と労力がかかって大変ですよね。
そんな時には、ベビーフードをうまく活用することも検討しましょう。
ベビーフードは栄養バランスが考えられて作られているので、忙しいときや疲れがたまったときの救世主。
野菜ペーストやスープなど既製品のベビーフードを食事の一部に取り入れると、準備が楽になりますよ。
ベビーフードを一部利用しながら手作りの食材と組み合わせて、栄養バランスを保ちながらママの負担を軽くしてください。
授乳やミルクと一緒に進める方法
離乳食を嫌がる赤ちゃんには、まだ母乳やミルクの量が多いほうが安心する場合もあります。この場合、離乳食の時間にこだわらず、授乳やミルクを与えながらゆっくりと進めるのも効果的。
赤ちゃんにとって、母乳やミルクは「安心の食事」です。いきなり離乳食だけにするよりも、少しずつ慣れさせることで食べることに対する抵抗が減り、自然と離乳食を食べやすくなります。
まずは母乳やミルクをあげて、赤ちゃんがリラックスしているタイミングで少量の離乳食を試してみて。
少し食べてくれたら褒めてあげて、食事が楽しい体験だと感じてもらいましょう。
空腹感を利用して楽しく食べる工夫
赤ちゃんが空腹感を感じると、自然に食べる意欲が湧きやすくなります。あえてミルクや母乳を控え、空腹になるまで待ってから離乳食を食べさせる方法も試してみて。
赤ちゃんは空腹時に食事への興味を示しやすくなります。
離乳食に慣れていない時期は、母乳やミルクをあげすぎないことで赤ちゃんが食べたいと感じるようにすることが大切。
空腹のタイミングで離乳食を食べさせると、食べ物を自然に食べられるようになりますよ。
例えば、朝の授乳を少し遅らせて朝食に離乳食を取り入れてみると、赤ちゃんが興味を持つことがあります。
また、遊びのあとに少し空腹にさせてから離乳食をあげてみると、たくさん食べてくれることも。
「離乳食を食べなくても良い」と考える
赤ちゃんが離乳食をなかなか食べてくれないと、「なんとか食べさせなければ」と焦ってしまいますよね。
赤ちゃんのペースに合わせて無理に食べさせないことも大切です。
実は、まだ母乳やミルクを主にしていても問題はないです。
離乳食の量が増えないからといって心配しなくても大丈夫。
離乳食はあくまで「食べる練習」。赤ちゃんが新しい食べ物を口に入れる経験を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
例えば、離乳初期にはおかゆを少しだけ口に含ませる程度でも大丈夫。最初から多くを食べさせようとする必要はなく、赤ちゃんが「これは食べられるんだな」と気づく時間を持つだけでも十分です。
ごちそうさまの時間を決めて無理をしない
離乳食の時間が長くなりすぎると、ママやパパも疲れてしまいます。食べない場合でも、時間を決めて「ごちそうさま」にすることで、赤ちゃんにも「食事には区切りがある」という習慣が身につきます。
赤ちゃんの集中力はまだ短いので、長時間の食事は疲れてしまいます。
時間を決めて切り上げて。
食事にネガティブなイメージをつけないために、無理強いはしないようにしてください。
たとえば、「20分過ぎたら食べなくてもごちそうさま」と決めておくと心に余裕ができます。
赤ちゃんが食べたがらないときには、「また次の食事があるから」と気軽に切り替えるようにしてみてください。
子供のペースに合わせて焦らず進める
赤ちゃんによって成長ペースは異なります。周りと比べず赤ちゃんの様子を見ながら、その子のペースに合わせて進めることが大切。
離乳食は数週間や数ヶ月単位で少しずつ進めるものなので、ゆっくり構えてください。
赤ちゃんが食べることに興味を持ち始めたら、そのタイミングに合わせて少しずつ新しい食材や量を増やしてみて。
自分のストレスって気づきにくい。休憩も大切。
離乳食に疲れているのは赤ちゃんだけじゃなく、ママやパパも同じ。
育児は思い通りにいかないことが多くてストレスが溜まりますよね。
そんな時は、まず自分を休ませてあげて。
離乳食が進まないことに気持ちが焦っているときほど、心の余裕が大切。
赤ちゃんと1対1で向き合っていると煮詰まってしまいますよね。
そんな時は週に1度でも家族や友人に助けてもらって、離乳食の時間を誰かに任せて休む時間を作ってみて。
ママ友と話をするだけでもストレス解消になりますよ。
大人が笑顔で食事を楽しむ
離乳食の時間が赤ちゃんにとって楽しい時間になるためには、まず大人が笑顔でいることが大切。
赤ちゃんは周りの人の表情を敏感に感じ取るので、大人が楽しそうに食事していると「食べることは楽しい」という印象を持ってくれるでしょう。
離乳期の赤ちゃんはまだ自分で食べ物の良し悪しを判断できないので、食事の楽しさを家族の表情から感じ取ります。
パパやママが一緒に座って「おいしいね!」と声に出して食べる様子を見せると、赤ちゃんも少しずつ興味を持ってくれますよ。
子供のペースに合わせて、無理強いはしない
離乳食を無理に食べさせようとすることは逆効果です。
赤ちゃんのペースに合わせることが、離乳食の進め方のポイント。
赤ちゃんにとっては「食べること」もまだ練習の段階。急がず楽しみながら進めることが大切です。
無理に食べさせようとすると、かえって食事を嫌がる原因に。
赤ちゃんが途中で遊び始めたり口を閉ざしたりしたときには、無理に食べさせずに「ごちそうさま」にして食事に嫌なイメージをつけないようにしてください。
まとめ
離乳食を食べてくれない赤ちゃんに疲れてしまうママやパパが少しでも心を軽くできるよう、ポイントをまとめてみました。
1.赤ちゃんのペースを尊重
2.環境や道具の工夫で興味を引き出す
3.他の家族にも協力をお願いし負担を減らす
4.ストレスを感じたら無理せず休息を取ろう
赤ちゃんとの食事時間を楽しくするために、焦らずゆったりとした気持ちで進めていってください。
かけがえのない赤ちゃんとの時間は、一度きりの貴重な宝もの。
離乳食を食べてくれないことで疲れてしまうこともありますが、少しずつ赤ちゃんが「食べる」ことを覚えていく過程もまた、大切な成長のひとつです。
無理をせず赤ちゃんのペースに合わせながら、楽しい親子の素敵な思い出を作ってください。
離乳食の時間が赤ちゃんと一緒に過ごす幸せなひとときとなるように、ゆっくりと向き合ってみてくださいね。