来客者への個包装のお菓子の出し方は、心遣いとして袋のままお出しする方が良い!大事なのは「おもてなしの心」です。
お子さんの家庭訪問や旦那さんがお世話になっている上司や先輩など、来客がある際のお菓子やお茶の出し方がわからないと不安ですよね。
出し方のマナーを知っていないと常識知らずだと恥をかいたり、相手に失礼になってしまったりしないか、不安になります。
一つ一つの行動が不安なままになると、来客される方との素敵な時間も楽しめなくなってしまいますよね。
この記事では、個包装のお菓子の出し方やお皿への盛り付け方をわかりやすくご紹介します。
マナーを理解すれば、来客される方との素敵な時間を思う存分楽しめるようになりますよ♪
ぜひ最後まで読んで、不安をなくしてくださいね。
来客へのお菓子で個包装の出し方はそのままがベスト!
来客者へお菓子を出す理由はおもてなしの心を伝え、お茶の席を華やかに彩り、お茶の味を引き立てるためです。
お菓子を出すことが目的ではなく、来客者へのおもてなしの心を伝え、お茶の席を楽しんでいただくことが大切なので、それを第一に考えていきましょう。
来客者に楽しんでいただくためにも、最低限のマナーを知っておけば、どのような場合にも臨機応変に対応ができ、良いおもてなしができます。
また、自分がおもてなしをされた時の事も考えながら、来客者の気持ちになってお菓子の出し方を考えましょう。
個包装のお菓子の出し方は袋のままで!
個包装のお菓子の場合は、基本は袋から出し、お皿に盛り付けた出し方が丁寧です。
ですが、お菓子が苦手な方や召し上がらない方もいるので、個包装のまま、お皿などに盛り付けた出し方をするほうが良いでしょう。
個包装の袋から出してお出しすると、来客者が無理してでも食べないといけないと言うことになりかねません。
家庭訪問であれば、他のお宅でもお菓子をいただいて、これ以上食べきれないという時もあります。
お持ち帰りを勧められない可能性もあるため個包装のままの出し方が良いですよ!
感染症が流行する時期などもありますので、その時世に応じて、個包装のままの出し方をした方が良い気遣いにもなります。
また、個包装のままの出し方だと、どこのお菓子なのかもわかるので、有名店のお菓子はわかる方が良いです。
来客者が食べることがわかっている時や個包装を開封することが難しいご老人の方などへは開封する出し方も良いでしょう。
お客様が心地よく楽しく過ごしてくれること、来客者が喜んでくれるようにと出し方を考えているあなたの行動が最高のおもてなしです。
お菓子やお茶の出し方マナー
お菓子やお茶の出し方は、「失礼します」と声をかけ、来客された方から見て左側にお菓子、右側にお飲み物、おしぼりはお飲み物の右側に置きましょう。
順番は①お菓子⇒②お飲み物⇒③おしぼりです。
先にお出ししたものの上を通り越す出し方「袖越し」にならないようにしましょう!
出す順番が逆になると袖がお茶についたりしますからね。
マナーとしてモノを越えた出し方出は、どんな場合でも失礼にあたるので、気をつけましょう。
ですが、無理に右側から出そうとしなくても大丈夫です。
場所にもよると思いますので、「袖越し」にならなければ出しやすい所からお出ししましょう。
もし、来客者の右側から出せない場合は、左側後方から①おしぼり⇒②お飲み物⇒③お菓子と逆の出し方にします。
フォークや楊枝などを使用するお菓子の場合は、来客者が使いやすい位置に置くのもおもてなしのマナーです。
また、お菓子やお茶は来客者から必ず出しましょう。ご自身の上司や社長が居ても、来客されている上位の方が優先です。
お飲み物の丁寧な出し方
お飲み物の出し方もおもてなしのマナーとして気になるところだと思います。
私も社会人になってまもない頃、お茶出しの担当をしていた事もあり、今思えば出し方のマナーを知らないがために余裕が無く、焦っていたなと思います。
私はお盆を片手に持ち、片手でお茶を出そうとして上司の机にこぼしてしまったり、手が震えて茶卓にお茶をこぼしたままお客様へ出してしまったりした事がありました。
失敗はいつまで経っても覚えているものですね。
今思えば、ゆっくりでも良いから落ち着いて丁寧にやっていたら良かったなと思います。
お飲み物は、焦らずにサイドテーブルやテーブルの下座に置いて、両手で出しましょう。
茶器は重いので、片手で無理にはお出ししないでください。
近くのテーブルなどに置いてお出しするのが出し方のマナーです。
近くにサイドテーブルなどがない場合は、テーブルの下座側に一度お盆を置き、来客者へお茶を出しましょう。
私の経験上、なみなみに淹れるとこぼれやすくなるので、適度な量を注いで持っていきましょう。
持っていく時は、カップ(湯呑み)とソーサー(茶卓)は別々に置いて運ぶとお飲み物が溢れた時にソーサー(茶卓)が濡れませんよ。
運ぶ際には、お茶がこぼれてしまってもすぐ拭けるように綺麗なふきんも一緒に持っていくと良いですね。
この時のふきんは、来客者の目に触れるので、綺麗なふきんを使用しましょう。
ビジネスマナーとして、上座と下座もしっかり把握しておきましょう。
上座は来客者や目上の方が座る席のことです。基本的には出入口から一番遠い奥側の席とされています。
一方、下座はおもてなしをする側が座る席。出入口から一番近い席が下座になることが一般的となっています。
おもてなしをする側は何かと出入りすることもあるので、出入口の近くに座っていた方が、おもてなしするための身動きも取りやすいですね。
来客者へ出したお菓子が残ってしまった際の対応
来客の方へ出したお菓子が手を付けられず残されてしまった場合、個包装のお菓子は来客者にお持ち帰りしてもらいましょう!
苦手だったかもしれないし、本当は食べたかったけれど商談や会話に夢中で食べられなかったかもしれません。
お持ち帰り用にお菓子を渡された来客者は、苦手でも誰かにお渡しができますし、家でゆっくりお菓子を楽しむかもしれません。
そんな時のことも考え、予めお持ち帰り用の小袋なども用意しておきましょう。
お家にあるビニールや使い回しの袋よりもお菓子に合った素敵な小袋で渡されたら、その気遣いも嬉しくなりますよね。
お皿に盛り付けきれなかったお菓子もお持ち帰り用の小袋で渡されると帰ってからの楽しみも増え、喜ばれると思います。
個包装のお菓子を盛り付けるためのレースペーパーなどをご購入の際に、小袋も一つ購入しておくと良いでしょう。
来客の方からいただいたお菓子を出すのはNG!?
商談など、会社にて来客者からいただいたお菓子を来客者へお出しするのは原則NGとなっています。
ですが、長時間置いておくことができないアイスやケーキなどは来客者へ了承を得てお出ししましょう。
また、用意していたお菓子と被った場合は、いただいたお菓子を優先させる方が良いとされていますが、お客様へ確認しても良いです。
お時間があるのであれば、どちらのお菓子も来客者と楽しむのも良いですね。
来客者と相談してお菓子を選ぶのもコミュニケーションを楽しむ一つとなりそうです。
来客へのお菓子は個包装でもお皿におしゃれに盛ろう
来客者へお菓子を出すときには、お皿の選び方や盛り付け方を工夫するとおしゃれに見えますよ♪また、部屋の雰囲気作りも欠かせません。
ここでは、来客者に満足していただくためのポイントを解説します。
お菓子に合ったお皿を選ぼう
来客者へ出す個包装のお菓子、お皿を上手く使った出し方もおもてなしの一つです。
お皿の選び方は、個包装のお菓子に合ったものを選びましょう!
例えば、洋菓子は洋食器、和菓子は和食器の組み合わせの出し方だと雰囲気が統一されていて、お菓子も美味しそうに見え、来客の方にも喜ばれるでしょう。
また、クッキーは平皿がおすすめです。少しずつ重なるように置くと立体感も出ます。
お煎餅も、クッキーと同様に木皿に少し重なりを持たせて置くと高級感も出ます。
個包装のお菓子は、箱や缶に綺麗に詰め合わされていても、来客者へお出しする時には、箱から出し、お皿に盛り付けましょう!
お菓子を盛り付けるお皿の色にこだわるのも良いおもてなしの一つ。
色は、人の感情や心理状態にも大きな影響を与えると言われています。
濃い色の食器は、基本的に食欲を減退させて、淡い色の場合は食欲を増進させます。
また、食材の色とお皿を同じ色にしてしまうと、料理を美味しく感じさせることができないそうです。
お皿は、来客者に出す個包装のお菓子とは少し違う色の食器を用意したり、個包装のお菓子が美味しそうに見えるお皿の色も考えて盛り付けしてみましょう。
お菓子の盛り付けにひと工夫を♪
個包装のお菓子に合うお皿の選び方も大事ですが、お皿への盛り付け方もひと工夫するとより素敵に見えます。
レースペーパーや素敵な柄のペーパーナプキンをお皿の上に置き、その上に個包装のお菓子を盛り付けると見た目も可愛くなります。
最近は、100均ショップでも可愛いレースペーパーやペーパーナプキンも販売されているので、来客される方に喜ばれる盛り付けを心がけましょう。
柄物のペーパーナプキンを使用される際には、個包装のお菓子に合う柄やお菓子が引き立つ柄を選んでみてください!
その場の雰囲気作りも大切!
お菓子の盛り付け方による見せ方も大事ですが、来客者がいらっしゃる場の雰囲気もとても大事です。
玄関のドアやガラス・金属部分をピカピカに磨いたり、綺麗な来客者用のスリッパを用意するのも良いでしょう。
来客者が座った時のことを考え、気持ちよくその場を過ごしていただくために、最低限の片付けやお掃除はしてくださいね。
お花で飾ったり、テーブルクロスで品のある空間を演出したり、時にはリラックスできる音楽をかけたり、TPOに合わせた場所作りも考えてみましょう。
来客へのお菓子でおすすめ3選をご紹介♪サイズも大事!
「来客者へのお菓子選びにいつも迷ってしまう…。」そんな方も多いのではないでしょうか。
ここでは、お菓子の選び方や私のおすすめをご紹介します。
ぜひご参考にしていただき、お菓子選びに役立ててくださいね♪
お菓子の選び方
お菓子の選び方は、お飲み物と合うものを選びましょう。
どんなお飲み物を出すのか。お茶なのかコーヒーなのか。お飲み物に合うお菓子の出し方を考えていきましょう。
そして、食べやすいサイズを選びましょう。口いっぱいに頬張るお菓子の出し方をされると来客者も気を遣って手を伸ばしにくいです。
できれば、一口サイズのものだと食べやすいので、来客者にも喜ばれます。
手や口を汚しにくいお菓子の出し方をするのもポイントです!
個包装のおすすめその1〜マドレーヌ〜
マドレーヌは二枚の貝殻が合わさった形をしていることから、縁結びの意味があります。
来客の方と更に仲良くなりたいと言う意味を込めてお出しするのも良いですね。
個包装のおすすめその2〜マカロン〜
マカロンの意味は、「特別な人」。来客されるお客様にピッタリですね。
マカロンは比較的高価なお菓子。「特別な人へしか贈らないお菓子」と言う意味もある様です。
マカロンは見た目も可愛く、テーブルにも華やかさを演出することができます。
個包装のおすすめその3〜バームクーヘン〜
バームクーヘンは層が年輪に見えることから、「年輪を重ねていく」⇒「長寿を願う」という意味があります。
また、幸せを重ねていくと言う意味もあるので、来客される方の長生きを願ったり、これから幸せを重ねる方へお出しするのも良いです。
まとめ
- 来客者への個包装のお菓子は袋から出さず、そのままお出しするのもOK!
- お菓子は飲み物に合うお菓子を選ぶ
- お皿や盛り付けなども工夫し、おもてなしの心を伝える
- お客様の右側後方から「失礼します」とお客様の左側より①お菓子②お飲み物③おしぼりとお出しする
- マナーとしてモノを越える出し方はNG
- 持ち帰り用の小袋もあると良い
この記事を読んでいるあなたは、きっと来客者への気遣いができる方なので、出し方のマナーを知り、素敵なおもてなしができると思います。
あなたの気遣いが来客の方へも伝わり、楽しい時間を過ごせたら、最高のおもてなし。
マナーを知ったうえで、来客者との楽しいお時間をお過ごしください。この記事より心から応援しております。