小学生の理科で学ぶ星の動き。星は東から西へ。まずは、これを覚えておきましょう!
星の動きだけでなく、月や太陽・その他天体も東から西へ動いています。
しかし実際のところ、星は動いていません。地球が回っているので、私たちから見ると星たちが動いて見えるのです。
大人でも星の動きや星座を知っている人はなかなかいません。学生の時に学んだはずの星の動きを忘れている方は多いかもしれないですね。
この機会に小学生のお子さんと一緒に学びを深めてみてはいかかでしょうか。
この記事では、小学生の理科で学ぶ星の動きや自由研究、星座観察についてご紹介します!
小学生の理科学習の復習として星の動きを親子で観察してみましょう♪
DVD付きの図鑑もあるので、星のことを詳しく知りたい!という方におすすめです♪
小学生理科の星の動き・月の動きについて!東から西へ
冒頭でもお伝えした通り、星や月や太陽は東から西へ移動して(いるように)見えますが、それは地球が逆方向(西から東)に自転しているためそう見えるのです。
ここでは、小学生理科で学ぶ星の動きや、それらがどのように動いて見えるのか、そして1つだけ動かない星「北極星」について、ご紹介いたします♪
星の動きは東から西に動く!太陽も月も星も東から西へ
写真のように星たちは、東から西へ移動して見えます。小学生理科の教科書でも上の様な写真を見ることがあると思います。
カメラのシャッターを開けたまま(シャッタースピードを長くして)写すと、写真のように弧を描いた写真を撮ることができますよ♪
時間により動いて見えるこの星の動きのことを「日周運動(にっしゅううんどう)」と言います。理科の教科書にも載っているかもしれません。
地球は1日にほぼ360°の1回転をするので、翌日の同じ時間に夜空を見上げると昨日と近い位置に同じ星があるように見えますよ♪
約24時間(一日)で地球は360°(一回転)周り、一方で地球から見ると星が地球の周りを24時間(一日)で一周回っているように見えます。
360°を24時間で回るので、360°÷24時間=15°で、1時間の星の動きは15度。
地球は自転だけではなく、公転(太陽の周りを1年かけて1周すること)をしています。
そのため、1年の季節を通して見える星座が変わっていくのです。数日だけで見るとほぼ変わりませんよ。
1つだけ動かない星、北極星!昔は北を知るための大切な星
ほとんど動かない星が一つだけあります。それは北極星(ほっきょくせい)です。
地球が自転する軸(地軸)を伸ばした場所に北極星はあります。回るコマのように、地球が回っていても軸上に近い北極星は止まっているように見えるのです。
そのため、北極星は昔から北を知るための大切な星。昔は今のようにナビなどもないので、北極星がナビの役割として北の方角を教える役割を果たしていました。
ただし、北極星は真北にあるので、地球の半分から下の場所(南半球)からは見ることができません。日本は北半球なので、見ることができます。
また、北極星は何千年の時を経て、違う星に変わると言われています。なぜかと言うと、地球の軸が時を経て、少しずつ方向を変えるからです。
ですが、何千年も時が経たないと変化はわからないので、小学生に見ていた北極星と大人になってからの北極星はほとんど位置は変わりません。
小学生の理科はプリントよりも自由研究!親子で勉強♪
小学生の理科で学ぶ星の動きを自由研究として取り入れてみてはいかがでしょうか。プリント上ではなく、実際に星空観察を体験してみましょう!
星の動きや月の動きを観察して、どのように動いていくのか見ながら理科の学習をしてみましょう!
星や月は夜に観察するので、小学生が観察する際は必ず大人の人が付き添ってくださいね!!
観察に必要な道具7つ!
星の動きや月の動きを理科の自由研究の題材にしてみましょう!
まずは、観察するための道具を揃えると良いです。夜は暗くて、寒くもなるので、懐中電灯や防寒着を忘れないように♪
- 方位磁石
- 時計
- 星座早見盤
- 懐中電灯
- 筆記用具
- 防寒着
- 虫除け
①②③はスマホでも対応可能です。方位磁石や星座早見盤のアプリなどをダウンロードする際には、保護者の許可を得てからダウンロードしましょう。
また、星座早見盤を手作りでも作ることができます。インターネットで検索し、お家の印刷機などでプリントして使ってみてくださいね。
また、懐中電灯は暗い夜だと明るすぎて星空観察の妨げになることも。
自由研究の観察をする時には、赤いフィルムを懐中電灯の明かり側に貼り、光を弱くすると星も見えやすいですよ!!
星や月の動きを観察してみよう!
星がどこからどこへ動いていくか観察してみよう!
星を観察するときには、電灯などの灯りがあまり無い場所で、空が広く見渡せるところが適しています。小学生は大人と相談して場所も決めましょう。
星を観察したいとき、月が明るいと星が見えにくくなってしまいます。なので、星を観察するときには、月の明かりが無い新月前後がおすすめです。
一方で、月を観察するときには、新月だと月が見えない状態なので、半月〜満月の月が見える時に観察すると良いですよ♪
観察のやり方は、1〜2時間ごとに必ず同じ場所で星や月がどこに見えるか確認し、メモで記録に残したり、三脚などでカメラを固定し写真を撮影したりしてみましょう!
観察する場所にアクリル板やクリアファイルを固定して、観察する星や月をマーカーなどで印を付けると動きがわかりやすいです。
印を付ける際には、時間の記入も忘れずに書いておきましょう!
星や月がどこにどのように動くか一晩、経過観察してみてください。
同じ方法で日にちごとに観察することもおすすめですよ!
お時間あれば数日間、同じ時間に星や月を観察するとどこにどのように動くのか観察してみてください♪
プリントで学べることもありますが、実際に体験することで良い学びになり、記憶に残る思い出にもなると思いますよ!
子供たちと観察した夏の星空体験も記事にしていますので、こちらもぜひご覧になってみてください♪
小学生理科のクイズ問題!季節の星座を見てみよう!
小学生の自由研究で観察できる季節の星座をご紹介します!理科の学習にも役立ちますよ!
一つ前のブロックでご紹介した星座早見盤を使って、季節ごとに見える星座についてのクイズに解答するように観察してみましょう!!
星座を探すなら、スマホアプリもおすすめです!スマホアプリも上手く使って、星の位置・星の動きを学んでみてくださいね。
小学生理科の勉強にも役立ちますし、一緒に学ぶ大人の雑学にもなりますよ♪
春の星座は北斗七星!ひしゃくの形を探してみよう!
春の星座はまず、北斗七星を見つけることから!春の空を見上げるとどこに北斗七星はあるでしょうか。
3月〜5月の夜空を星座早見盤で見てみましょう。
春の星空クイズ!夜空にスプーンのような、ひしゃくのような7つの星はどこにあるでしょうか!
北斗七星は星座ではありません。おおぐま座の一部です。
北斗七星(おおぐま座)を見つけることができたら、春の大曲線という、北斗七星の取っ手部分からカーブを描くと見える星座があります。
それは、うしかい座・おとめ座・からす座です。そして、おとめ座の隣にはしし座もあります。
その星座を見つけることができたら、春の大三角形も見えてきます。この3つの星は明るいので空でも見つけやすいですよ♪
うしかい座の「アルクトゥース」とおとめ座の「スピカ」、しし座の「デネボラ」と言う星。これが春の大三角形です。
それぞれの星座の配置や星の位置を下記のリンクでも確認してみてくださいね♪
夏の大三角形ははくちょう座・わし座・こと座!天の川も観察してみよう!
星座早見盤を6月〜8月の夜空に合わせてみましょう!移動させながら春から夏への星の動きも見て下さい♪この季節になると天の川も見えますね。
夏の夜空クイズ!東の空に3つの明るい星、夏の大三角形を見つけてみましょう!
はくちょう座の「デネブ」、わし座の「アルタイル」、こと座の「ベガ」です。
七夕の織姫と彦星は、「ベガ」と「アルタイル」。その間に天の川が流れています。
南の空には、黄道12星座のてんびん座やS字に尻尾を巻いたさそり座、いて座も見えますよ♪
この時期に見える天の川。実際に肉眼で見ると、天の川は雲のようにうっすらとあるので、大人でも天の川を見たことがないと言う人も多いです。
そして、天の川は七夕!という印象が強すぎて、七夕にしか天の川が見えないと思っている大人も多いのですがそれは間違いです!
宇宙の星がその日だけ見えるなんてことはありえません。そんなことがあれば、地球のような星がその日だけ誕生して消えるということになってしまいますね。
秋の星座はペガスス座!大四辺形を探してみよう!
星座早見盤を9月〜11月の夜空に合わせてみましょう!移動させながら夏から秋への星の動きも見て下さい♪
秋の夜空クイズ!ペガスス座の4つの四角形、秋の大四辺形を探してみてください。
その大四辺形はペガススの胴体を表していて、ペガススが下を向いた形になっています。
その秋の大四辺形が探せたら、他の星座も探しやすいですよ♪
ペガスス座の大四辺形の1つ、北東の星はアンドロメダ座の星でもあり、アンドロメダの頭に当たる星です。
ペガスス座やアンドロメダ座の下には、黄道12星座のおひつじ座、うお座、みずがめ座、やぎ座も見つけることができます。
冬の星座はオリオン座!冬の大三角形を探してみよう!
星座早見盤を12月〜2月の夜空に合わせてみましょう!移動させながら秋から冬への星の動きも見て下さい♪
冬の星空クイズ!横一列に明るい星が3つ並ぶオリオン座はどこにあるでしょうか。見つけてみましょう!!
秋〜冬にかけて、寒くなった頃の夜空を実際に見上げると容易にオリオン座を探すことができます。冬は空気も澄んでいて、星空を観察しやすいですよ♪
オリオン座を探すことができたら、冬の大三角形を探すことができます。
オリオン座の北東にある明るい星「ベテルギウス」とその左下にはおおいぬ座の「シリウス」、シリウスから左上にこいぬ座の「プロキオン」。
更に広く見ると、冬の大六角を見つけることができます。冬空のダイヤモンドとも呼ばれていますよ。
先ほど紹介した、「ベテルギウス」を中心とし、「シリウス」「プロキオン」に加え、オリオン座の「リゲル」、おうし座の「アルデバラン」
そして、ぎょしゃ座の「カペラ」、ふたご座の「ボルックス」で六角を描いています。
星座と神話は密接な関係がありますので、もっと星について学びたい方は、下記の本などで学んでみてはいかがでしょうか。
小学生向けに出版されている本や図鑑もいろいろありますよ♪理科の学習としてもご覧になってみてくださいね。
まとめ
- 小学生の理科では星の動きを学ぶ
- 星の動きや月の動きは東から西へ動く
- 星の動きは星座早見盤でも見ることができる
- 小学生が夜に自由研究を行う場合は大人の人も一緒に
- 春星座の理科学習は北斗七星から探す
- 夏星座の理科学習は夏の大三角形から探す
- 秋星座の理科学習は大四辺形から探す
- 冬星座の理科学習はオリオン座から探す
- 小学生用の星空図鑑や本でも学ぶ
星の動きや自由研究のやり方、季節の星座がわかりましたね!!
生涯、私たちの空に広がる星空。そして、古代からほぼ星の位置は変わっていません。そう思ったら時が経っても同じ空を見ている様で、ロマンチックですね。
星や宇宙をもっと身近に感じ、本やネットなどで深く学んでみてはいかがでしょうか♪