保育園の退園の手続き「退園届」
退園が決まったら保育園の先生にあいさつに伺うだけでなく、「退園届出」を提出します。利用している園によって、届出先や方法が異なります。
最終退園日が決まったら、下記の手続きを忘れずにしてください。
【認可保育所、認定こども園(保育園的利用)、地域型保育事業を利用している方】
認可保育所、認定こども園(保育園的利用)、地域型保育事業(小規模保育施設・家庭的保育事業、居宅訪問型保育事業)を利用している方は場合は、自治体に退園届を提出しましょう。
退園届を提出しないと、届出をした月までの保育料を収める必要があります。
届出の締め切りは自治体によって異なります。退園する月の15日までや退園する月の月末までなど様々です。
届出の方法は、電子申請と窓口や郵送での届出があり、ご家庭の事情に合わせて選択できるようになっています。
届出の締め切りや方法は自治体によって異なりますので、自治体のホームページや自治体の担当に電話で問い合わせなどして、必ず確認しましょう。
【認可外保育施設、認定こども園(幼稚園的利用)を利用している方】
認可外保育施設(認証保育所、企業主導型保育施設、院内保育施設など)、認定こども園(幼稚園的利用)、を利用している方は、各施設にて退園の手続きを行います。
届出の締め切りや提出書類などは各施設で異なるので事前に確認しましょう。
他の自治体に転居する場合
他の自治体に転居する場合は、転居日が決まったら次の手続きが必要です。
- 住民票の移動
- 乳幼児医療費助成制度の住所変更
- 児童手当の住所変更
- 健康保険証の住所変更(国民健康保険の場合)
いずれも平日に自治体に出向き、手続きが必要になります。
転居先で新しい園にすぐに通わせたい場合は、引っ越し前に引っ越し先の保育園に入園申し込みが必要です。
転居先の自治体の保育園担当課に「空き状況の確認」「必要な書類の種類」「転園の申込期限」など確認しましょう。
平日に仕事の休暇が必要になりそうじゃな。上司に相談して仕事の納期を調整してもらおうかの。
保育園の退園はいつ言うべき!?順序や伝え方を解説!
退園が決まったらできるだけ早く、「退園することになったこと」を伝えます。
順序としては、最初に子ども、次に担任の先生に伝えるとよいですよ。
子どもには、先生に伝える前に
最終登園日が決まったら後回しにせず、まず子どもに伝えましょう。
わが子より先にママ友や先生などに伝えるのはNG。うっかりお友達や担任ではない先生などから退園を知らされたら、何も聞かされていない子どもは不安になってしまいますよ。
お腹が空いていたり眠かったりするタイミングを避けて、子どものご機嫌のよい時に伝えましょう。
保育園が大好きな子どもたち。退園することを伝えたら、ショックをうけるんじゃないかな…。
子どもが不安になったりショックを受けるのは当然のこと。
子どもの不安や緊張を高めず、安心して退園できる伝え方のポイントを6つ解説していきます。
【①退園の理由と時期を簡潔に伝える】
「なぜ?」「どうして?」といった子どもの疑問がスッキリできるように、退園の理由と時期を簡潔にわかりやすく伝えます。
3歳くらいになると、過去や未来などの時間の概念を理解し始めるようになります。
未来=転園のこともある程度理解できるようになっていますよ。
ママがお仕事辞めたから、お家でママと遊べることになったんだ。
お家が変わるから、保育園が遠くて通えなくなっちゃったんだ。
【②転園・退園した後に待っている楽しいことをプラスして伝える】
転園すること=悪いことという受け止めにしないためにも「ごめんね」と子どもに伝えるのはNGです。
次の環境に慣れるためにも、前向きに楽しくなれるような声掛けがおすすめ。
転園したら、新しいお友達がたくさん増えるよ。
お仕事辞めたから、これからはママとずっと一緒だよ!
転園する場合は、新しい園でお友達ができるようにあいさつの練習をしたり「一緒に遊ぼう」と一緒に遊ぶための声掛けを練習をしてみるのもいいですね。
ママパパと子どもと一緒にあいさつの練習をしたら、転園した後のワクワク感で安心できるかもしれません。
お友達と一緒に遊ぶことを楽しめるようになっている子は、新しいお友達ができることもあわせて、今のお友達とお別れすることを伝えます。
【③ママパパが前向きに過ごすことが大事】
「転園させて申し訳ない」というようなママパパに後ろ向きな気持ちや不安な気持ちがあると、子どもに伝わってしまうことがあります。
また、退園した後の未来へのイメージがわからないので、子どもは緊張したり不安な感情が行動に現れることがあります。
食欲がなくなったり、寝つきが悪くなったり、おねしょすることもあるかもしれません。
決して怒らずに、子どもの感情を推測して言葉にして伝えてあげてください。子ども自身が気持ちの整理ができるように声掛けするといいですよ。
【④悲しい気持ちは表出できる方がいい】
退園することを聞いて「悲しい気持ち」になる子どもには、その気持ちに寄り添います。
自分の今の気持ちを我慢することなく、素直に言葉にできるようにサポートしてあげましょう。
決して「泣いちゃダメ」「どうして泣くの!」なんて怒らないであげてくださいね。
【⑤保育園の先生と協力して】
家でいつもと違う様子や行動が見られたら、起きたできごとを次の日に保育園の先生に報告しましょう。
保育園の先生も子どもをよく観察して日中保育してくださいます。
退園することがストレスになっていないか、家でも保育園でも子どもの様子を気にかけるようにします。
何か兆候があったら子どものと二人だけの時間をつくるなどして、早めに対応しましょう。
【⓺感謝の気持ちやお別れの伝え方を子どもと一緒に考える】
お別れの気持ちを整理する時間が整理できると、感謝の気持ちの整理ができます。
早めに伝えることで、子どもが退園という未知の体験を受け入れる時間を多くもてますよ。
子どもと一緒に感謝を伝えたり別れの体験をすることで、どのように社会でふるまえばよいのかを学ぶ機会になります。
担任の先生には子どもに伝えた後、すぐに!
最終登園日が決まって、子どもに伝えたらすぐ、朝の登園のタイミングや夕方の帰宅のタイミングに担任の先生に伝えましょう。
伝える時には、ママパパが退園を伝えた時の子どもの様子もあわせて伝えてください。悲しがっていたのか、いつもと変わらない様子だったなど。
退園を聞いて、落ち着きがなくなったり、怒りっぽくなったり、お友達とトラブルになったり、子どもの日中の過ごし方に変化が現れる場合があります。
保育園の先生に退園することを伝えておけば、今まで以上に気にかけて、子どもをよく観察して日中保育してくださいます。
難しいようなら一旦連絡帳にて取り急ぎ伝え、改めて直接お会いして伝えましょう。
最終登園日までに日にちの余裕があれば、先生方がお別れ会を開いてくれたり、お手紙を用意してくれたり、子どもへの配慮をしてくださいます。
ママパパと先生の連携プレーで、子どもが安心して退園まで過ごせそうじゃな。